要旨 病院で乳がんと言われた人に対して、霊能者が「神さんは、がんではない。できものだと言っている」「お祓いによって治る」などと言い、これを信じた被害者は、お祓いの治療を続けたが、乳がんが増悪して死亡した被害について、判決は、霊能者によって被害者を死に至らしめたとして、損害賠償を認めた 裁判所 大阪地方裁判所第11民事部 岩井一真 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)7月9日 事件番号 平成23年(ワ)第8490号平成25年(ワ)第60号 事件名 損害賠償請求事件 業者名等 松田昇、外 問合先 植田勝博弁護士 06(6362)8177 本件は、加害者霊能者の神様(雷神など)の意志を受け死 […]
要旨 一般に流布されている他社の為替チャートを用いることや手動で行っていたと考えられる取引は被告の約款にいうシステムを利用するなどのツール等を使用した不適正な取引ではないとして、これがあったとしてキャッシュバック金の支払いを拒む業者の行為は信義則に反するものとして許されないとして原告の請求を全部認めた事例 裁判所 東京地方裁判所民事第5部 髙瀬保守 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)6月19日 事件番号 平成25年(ワ)第23093号 事件名 キャッシュバック金請求事件 業者名等 ワイジェイFX(株)(旧商号(株)サイバーエージェントFX) 問合先 浅井淳子弁護士 03(3501)3 […]
要旨 第一商品(株)との間で、平成16年9月から平成21年11月まで取引を行った原告(属性としては農業を営み年収300万円程度・国債のみ経験)の不法行為損害賠償請求につき、被告会社と担当者2名の責任を認めた上で、3割の過失相殺を行ったものである。被告らの違法な行為としては、適合性原則違反・説明義務違反・断定的利益判断の提供・新規委託者保護義務違反を認めた 裁判所 秋田地方裁判所民事第1部 佐野文規 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)7月18日 事件番号 平成24年(ワ)第367号 事件名 損害賠償請求事件 業者名等 第一商品(株) 問合先 弁護士法人近江法律事務所 0182(33)3 […]
要旨 商品先物取引についての知識・経験が乏しい者が契約締結する場合には、単に同取引がハイリスクであることを理解させるのみならず、同取引の仕組みや内容、用語などはもとより、リスクの具体的内容(手数料、追証拠金など)を説明することが必要。顧客の知識・経験・財産の状況・契約目的に照らして顧客が理解できないような内容にとどまっていたならば説明義務を果たしたことにはならない 裁判所 東京高等裁判所第19民事部 貝阿彌誠、定塚誠、田代雅彦 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)8月21日 事件番号 平成26年(ネ)第2231号 事件名 損害賠償請求控訴事件 業者名等 第一商品(株) 問合先 平澤慎一 […]
要旨 商品先物取引被害につき、被害者の請求を棄却した原判決を取消し、新規委託者保護義務違反を認めて、被害者の請求を一部認容した事例(過失相殺6割、上告受理申立) 裁判所 東京高等裁判所第14部民事部 須藤典明、小池晴彦、島村典男 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)7月17日 事件番号 平成26年(ネ)第949号 事件名 損害賠償請求控訴事件 業者名等 第一商品(株) 問合先 太田賢志弁護士 03(3501)3600 40代の専業主婦が、商品先物取引業者の外務員の勧誘により商品先物取引を開始し、約3か月半の間に、約2255万円の損失を被った事案。 本判決は、本人の資産や具体的な生活状況 […]
要旨 日経平均2倍リンク債を勧誘・販売した証券会社の行為につき、1名につき適合性原則違反と説明義務違反を、1名につき説明義務違反による不法行為責任を認め、過失相殺を2名とも5割とした事例 裁判所 横浜地方裁判所第6民事部 市村弘、餘多分亜紀、小野航介 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)8月26日 事件番号 平成23年(ワ)第3281号 事件名 損害賠償請求事件 業者名等 野村證券(株) 問合先 石戸谷豊弁護士 045(212)3517 原告は、取引当時51歳の男性(X1)と、その母親(X2)の2名である。X2は当時77歳で、視力障害により身体障害者1級の認定を受けていた。野村證券の取 […]
要旨 保険契約の被保険者であったが入浴中に溺水して死亡したことにつき、保険会社が、既往症を原因とする虚血性心疾患を発症したことにより溺水して死亡したのであるから、本件には疾病免責条項が適用されるとして保険金を不払いにしたことに対し、保険会社の主張は溺水した原因の一つの可能性を示したにすぎず、本件では溺水した原因を特定することは困難である等を理由として免責疾病条項の適用を否定し、遺族らの保険金請求を全額認容した事例 裁判所 大阪地方裁判所堺支部第1民事部 吉村弘樹 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)6月10日 事件番号 平成23年(ワ)第2208号、平成24年(ワ)第104号 事件名 […]
要旨 本件は元受講生27名が、代表取締役他取締役及び監査役並びに監査法人に対し、主位的には不法行為により、予備的には会社法(旧商法)上の取締役らの責任に基づき、未使用チケット等合計約2100万円の請求を行ったところ、一審全面敗訴だったが控訴審で代表取締役他取締役に対して、会社法(旧商法)上の第三者責任が認められ、約1900万円の認容となった 裁判所 大阪高等裁判所第13民事部 山下郁夫、神山隆一、内山梨枝子 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)2月27日 事件番号 平成24年(ネ)第2282号事件名損害賠償請求控訴事件 業者名等(株)ノヴァ元役員ら、監査法人 問合先 尾崎敬則弁護士 0 […]
要旨 福祉事務所が行った生活保護停止決定及び廃止決定の両決定に対する執行停止申立が認められた事例 裁判所 松山地方裁判所民事第2部 西村欣也、古市朋子、藤田佳祐 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)7月11日 事件番号 平成26年(行ク)第2号(本案平成26年(行ウ)第4号) 事件名 行政処分執行停止申立事件 業者名等 八幡浜市 問合先 岡崎充隆弁護士 089(907)0088 本決定は、脚が悪く立つことができないため就労できない申立人に対し、福祉事務所が、脚が悪いというのは詐病であるとして就労指導を続け、申立人が指導指示に従わないとして行った生活保護の停廃止決定につき、その執行停止を […]
要旨 貸主が、借主が長期間家賃を滞納していたにも係わらずそれを放置し、滞納の事実を更新時にも借主の連帯保証人に告げずに、滞納家賃全額を連帯保証人に請求したのに対して、信義則によって、請求しうる4年8月分の賃料のうち、法定更新前の契約期間2年分に制限することが相当であると、保証責任を一部制限した事例 裁判所 横須賀簡易裁判所 高梨雅夫 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)9月8日 事件番号 平成25年(ハ)第640号 事件名 建物明渡等請求事件 業者名等 非公開 問合先 呉東正彦弁護士 046(827)2713 事案は、被告が2年間の賃貸借契約につき、平成17年3月と平成19年3月に建物 […]
要旨 アイフルの遅延損害金の主張に対し、期限の利益喪失後も、一括弁済を求めず、新たな貸付を繰り返し、分割返済を受領し続けたこと、弁済金を遅延損害金に充当した旨の記載がある領収証の交付といった事情も認められないこと等を前提にすると、原告が期限の利益を喪失していないと誤信したことはやむを得ず、期限の利益の喪失の主張は信義則に反し許されないとした判決(確定) 裁判所 福井簡易裁判所 武長信次 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)7月9日 事件番号 平成26年(ハ)第174号 事件名 不当利得返還請求事件 業者名等 アイフル(株) 問合先 八木宏弁護士 0776(22)0168 顧客が約定の支 […]
要旨 アイフルの遅延損害金の主張に対し、期限の利益喪失後も、一括弁済を求めず、新規の貸付を行い、分割弁済を受領し続けたこと、弁済金を遅延損害金に充当した旨の記載のある領収証の交付といった事情も認められないこと、及び原告の陳述書によれば、原告が期限の利益を喪失していないと誤信したのもやむを得ず、期限の利益の喪失の主張は信義則に反し許されないとした判決(確定) 裁判所 福井地方裁判所民事部 石田明彦 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)5月16日 事件番号 平成25年(ワ)第387号 事件名 不当利得返還請求事件 業者名等 アイフル(株) 問合先 八木宏弁護士 0776(22)0168 顧 […]
要旨 利息制限法・過払金要旨過払金返還請求に対し、取引中(既に引直し計算では過払となっていた)に「債務承認弁済契約書(和解契約書)」を作成したので、被告は、原告が貸金元本の存在を承認し過払金返還請求を放棄した和解契約(民法696条)が成立したと抗弁したが、判決は、これが和解契約に該当するとしても、錯誤により無効であるとして抗弁を排斥し、原告の請求を全部認容した 裁判所 東京地方裁判所立川支部民事第3部 中山直子 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)6月17日 事件番号 平成25年(ワ)第1721号 事件名 不当利得返還請求事件 業者名等 新生フィナンシャル(株) 問合先 秋山努弁護士 […]
要旨 本件では、マルチ型ファンド商法(121商法)において、出資金の送金先の収納代行業者の責任が問題となった。業者からは、「代金前払式クレジットカードの発行事務及び収納代行の委託を受け、前払金として入金された金員を委託元が指示する口座に送金したにすぎない」との主張がなされた。本判決は、詳細な事実を検討した上で、収納代行業者は詐欺的なものであると知りつつ送金していたと認定して不法行為責任を認めた裁判所 東京高等裁判所第19民事部 貝阿彌誠、定塚誠、岡山忠広判決・和解・決定日 2014年(平成26年)7月10日事件番号 平成25年(ネ)第7169号事件名 損害賠償請求控訴事件業者名等 (株)アイ・ […]
要旨 業者が白紙の借用証に借主と保証人の署名押印をさせて、保証人の居ないところで現金を渡して貸した。要物性による貸金額は、借主が認めた金額で、貸主の貸付額を認めなかった事例。保証契約は認めないとの事例 裁判所 東大阪簡易裁判所 木村俊彦 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)5月27日 事件番号 平成24年(ハ)第1208号(第1事件)平成24年(ハ)第1252号(第2事件) 事件名 保証債務履行請求事件(第1事件)貸金請求事件(第2事件) 業者名等 パークこと原川秀民 問合先 植田勝博弁護士 06(6362)8177 〔事件〕被告父がダイレクトメールに応じて喫茶店などで小田から借りた。 […]
要旨 同一のクレジットカード契約に基づくキャッシングについて、①第1取引の最後に約定の債務を完済し、その後第2取引開始までに793日の取引の中断があったとしても、一連計算を認め、また②過払金発生後の新たな借入金に適用される利率について、最判平成22年4月20日判決と最判平成25年7月18日判決の関係性について判示した判決 裁判所 広島地方裁判所民事第1部 太田雅也、中尾隆宏、奥田惠美 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)2月4日 事件番号 平成25年(レ)第117号 事件名 不当利得返還請求控訴事件 業者名等 ライフカード(株) 問合先 岡﨑伸哉弁護士 0824(55)6161 ①につ […]
要旨 破産免責を受けた後の過払金請求について、過払金返還請求権の存在を認識しながら隠匿していた等の特段の事情のない限り請求することができるとの一般論を前提に、平成17年11月破産申立をした後旧ライフに対して過払金返還請求を行った事例につき、当時は過払金返還請求は一般的ではなく、免責決定までに取引履歴が開示されていなかったこと等を考慮して、信義則に反しないとした例 裁判所 宮崎地方裁判所民事第1部 内藤裕之 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)2月5日 事件番号 平成25年(ワ)第262号 事件名 過払金返還等請求事件 業者名等 アイフル(株) 問合先 小林孝志弁護士 0985(62)2 […]
要旨 両取引は、いずれもリボルビング方式で行うという基本的な契約形態は同様であり、後の取引の初回借入金をもって前の取引の約定残債務を返済したことからすると、後の取引は、実質的には、前の取引について借入極度額を上げ、それに伴って不動産担保を設定するとともに、借入利率等を変更したものに過ぎないというべきであるから、事実上1個の連続した取引であると評価することができる 裁判所 大阪地方裁判所第24民事部 中田克之 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)4月25日 事件番号 平成25年(ワ)第5355号事件名不当利得返還請求事件 業者名等 アコム(株) 問合先 西尾剛弁護士 06(6366)03 […]
要旨被告Yに対する関係では確定。原告A、B、C、被告佐賀大学は控訴 裁判所 佐賀地方裁判所民事部 波多江真史、坂本寛、稲垣雄大 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)4月25日 事件番号 平成24年(ワ)第285号 事件名 損害賠償請求事件 業者名等 国立大学法人佐賀大学 問合先 山口貴士弁護士 03(3515)6681 1 当事者原告A:佐賀大学の女子学生(現在は卒業、被告Yの元ゼミ生) 原告B:原告Aの父 原告C:原告Aの母 被告:佐賀大学被告Y:被告佐賀大学の男性准教授※ 原告A、B、Cはいずれも、現役の統一協会信者。 2 事案の概要 被告Yが、平成24年2月10日、原告Aに対し、 […]
要旨 被告株式会社アースハートの元会員や遺族ら47名が、同社の欺罔的なセミナーへの勧誘が不法行為にあたるとし、幹部A、Bの同社活動への関与が共同不法行為ないし取締役の対第三者責任を構成するとして損害賠償を請求するとともに、セミナー契約の取消、クーリング・オフも予備的に求め、被告3名は連帯して約7割の損害額を支払えとの一部認容判決を得た(双方控訴) 裁判所 福岡地方裁判所第3民事部 平田豊、片瀬亮、大野崇 判決・和解・決定日 2014年(平成26年)3月28日 事件番号 平成23年(ワ)5184・5428号平成24年(ワ)1543・2676・4025号 事件名 損害賠償請求事件 業者名等 (株) […]