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商工ローン

出資法上のみなし利息を収受したうえで、遅延損害金の利率を年29・2%とする契約は出資法5条2項に違反して締結された貸付けに係る契約であるとして、みなし弁済を否定するとともに、貸金業法43条所定の義務を遵守せずに、利息制限法超過の利息を収受する行為は不法行為に当たるとした事例 神戸地方裁判所 下野恭裕、三井教匡、山下隼人 2005年(平成17年)8月25日 平成16年(レ)第97号 損害賠償等請求控訴事件 (株)シティズ 蔭山文夫弁護士 0799(25)3564 貸金業法43条2項3号は、出資法5条2項に反して締結された消費貸借契約に基づく支払については、みなし弁済が成立しない旨定めている。出資 […]

サラ金

毎月の返済額については、約定の最低額以上であればあとは債務者の任意の決定に任せるという内容の契約であるから、契約時に交付する17条書面に「返済期間」「返済回数」を記載することは不可能であるとの貸金業者の主張を排斥し、そのような内容の契約であっても「返済期間」「返済回数」の記載は可能であり、その記載がない書面では法43条の適用要件の一つである17条書面の交付は認められないと判示した事例 名古屋高等裁判所 青山邦夫、坪井宣幸、田邊浩典 2004年(平成16年)12月8日 平成16年(ネ)第610号 不当利得返還請求控訴事件 トモエコーポレーション 三上理弁護士 03(3571)6051 貸金業者( […]

サラ金

青森地方裁判所 齊木教朗、伊澤文子、石井芳朗 2005年(平成17年)6月28日 平成17年(レ)第2号 保証債務請求控訴事件 (有)三洋信販 花田勝彦弁護士 0173(38)1511 本件1は、貸金業者甲(原告、控訴人)が、主債務者とともに、乙(被告、披控訴人)に対し根連帯保証契約に基づき保証債務の履行を求め提訴及び控訴した事案であり、甲と乙との間に根連帯保証契約が成立したかどうかが争点となったが、原審・控訴審ともに同契約の成立を否定して甲の請求を棄却し、控訴も棄却した(確定)。控訴審は、甲の社員が乙に対し根連帯保証契約であることを明確には説明しなかった事実、貸付金額を偽って説明した事実、さ […]

サラ金

貸金業者の不当な手段による貸付け、事実と相違する貸付け条件の勧誘・説明の事実を裁判所が認定して、根連帯保証契約の成立を認めず、貸金業者の同契約に基づく保証債務請求を棄却した事例 青森地方裁判所 齊木教朗、伊澤文子、石井芳朗 2005年(平成17年)6月28日 平成17年(レ)第22号 保証債務請求控訴事件 (有)三洋信販 花田勝彦弁護士 0173(38)1511 本件1は、貸金業者甲(原告、控訴人)が、主債務者とともに、乙(被告、披控訴人)に対し根連帯保証契約に基づき保証債務の履行を求め提訴及び控訴した事案であり、甲と乙との間に根連帯保証契約が成立したかどうかが争点となったが、原審・控訴審とも […]

クレジット

布団のモニター商法において、布団売買契約とモニター契約の一体性を認め、信販会社の抗弁対抗が信義則違反であるとの主張を排斥し、布団売買契約の詐欺取消による無効を信販会社に対抗できるとした事例 広島地方裁判所 橋本良成、木村哲彦 2005年(平成17年)2月10日 平成11年(ワ)第887号外 損害賠償請求事件 (株)JNグリーンショップ 戸田慶吾弁護士 082(228)3637 (株)JNグリーンショップは、信販加盟店2社の信用を利用して、ダンシング類似の布団モニター商法を行っていたが、平成11年2月ころ経営破綻した。被害者数は広島を中心に25都道府県で約1900人、契約額は約7億8000万円に […]

商工ローン

SFCGのした請負代金債権の差押えにつき、期限の利益を喪失していない等の違法差押であると争った請求異議事件で、SFCGが和解金30万円を支払うことで訴訟上の和解が成立した事例 広島地方裁判所 曳野久男 2005年(平成17年)6月17日 平成15年(ワ)第2021号 損害賠償請求事件 (株)SFCG 戸田慶吾弁護士 082(228)3637 SFCGは、主債務者らが平成15年11月5日の支払を怠ったとして、公正証書に基づき、原告(連帯保証人)の請負代金請求権を差し押えた。ところが、実際は、前日の11月4日に、約定支払額を上回る支払をしていた(ただし、制限利率で再計算しても残債務が残っている)。 […]

ヤミ金

ヤミ金業実行者に対して携帯電話を提供した者に対する損害賠償請求事件で、被告らの無資力を考慮しながらも、幇助犯としての責任を認めて損害金の一部を支払うこととした和解例 札幌地方裁判所 栗原保 2005年(平成17年)4月28日 平成16年(ワ)第1348号 損害賠償請求事件 野村某こと野口貴久 野村某こと岩本勝利 山崎俊彦弁護士 011(271)5951 本件は、かねてから銀行預金口座と共にヤミ金や振り込め詐欺など不法行為に常用されてきた携帯電話の提供者に対する民事責任を認めさせた和解事例である。携帯電話不正使用については、従前取締法規がなく(今年5月に特別法が成立・施行された)、民暴鳥取大会で […]

証券

控訴人(41歳の主婦)が、外国為替証拠金取引会社の担当者(大阪支社長)に次々と無断売買をされた、という事件で、被控訴人には横浜の高橋理一郎弁護士、澤田久代弁護士らがついて全面的に争ったが、無断売買が最終的に認められ、日本デリックスに対して無断売買による損失分約4900万円の支払が命じられた事件である。同社の他の事件では悪性立証(手数料稼ぎ事案、組織的無断売買事案)として是非活用頂きたい。 大阪高等裁判所 大谷種臣、三木昌之、島村雅之 2004年(平成16年)10月29日 平成16年(ネ)第1686号 清算金請求控訴事件 日本デリックス(株) 山﨑敏彦弁護士 06(6365)8565 1 一審で […]

フランチャイズ

7月28日、千葉地方裁判所(小林正裁判長)は大手フランチャイズが作成した工事請負契約書を消費者契約法違反と断じる判決を言い渡した。住宅業界に関する消費者契約法違反事件としては、初めての判決である。 千葉地方裁判所 小林正、佐久間政和、鎌形史子 2004年(平成16年)7月28日 平成14年(ワ)第1550号 違約金等請求事件 公表せず 秋野卓生弁護士 03(5212)3931 事案は、ある施主が大手フランチャイズに加盟する工務店との間で工事請負契約を締結したが、その直後に契約解除に至ったケースである。 工務店は工事請負契約書に「施主の都合で契約を解除するときは工務店に対し請負代金額の20%に相 […]

サラ金

武富士の従業員の会社規則違反について、武富士にノルマ達成の過度の圧力があったとして、従業員の責任について武富士に9割の過失相殺があるとした事例 東京地方裁判所 水野邦夫、齋木利夫、早山眞一郎 2005年(平成17年)7月12日 平成14年(ワ)第12613号 平成16年(ワ)第7099号 引受債務請求事件、同反訴請求事件 (株)武富士 中野和子弁護士 03(3511)9790 判決では、過失相殺ないし信義則による損害額の制限を行い、①支店長による働きかけがあったこと、②支店長に対する営業成績を挙げることについての相当な圧力があったこと、③社員に対するノルマ達成についての過度な圧力があったことを […]

その他(不法行為)

大阪市バス運転手が4度に渡って車椅子利用の身体障害者の乗降時介助を拒否した事案について、説明義務違反を理由に慰謝料請求を一部認容した事例(双方控訴せず・確定)。 大阪地方裁判所 岡原剛 2005(平成17年)6月17日 平成16年(ワ)第1261号 損害賠償請求事件 大阪市 村井潤弁護士 06(6136)8807 両下肢機能障害で障害者手帳1種2級の身体障害者である原告は、当時大阪市バスを用いなければ遠方に出かけることが困難な地域に居住していたが、普通車両且つワンマン(車掌なし)の市バス運転手から、降車時の介助を拒否されたのを皮切りに、乗車拒否・車椅子に対する暴言等を受けたとして、大阪市に対し […]

サラ金

プロミスとの取引で、一度完済し、その835日後に借入れをした事案で、完済前の契約と再借入れの契約が別個の独立した契約であるとしながらも、継続的消費貸借契約における当事者の合理的意思解釈、公平の観点から当然充当を認めた事例 名古屋地方裁判所一宮支部 新井紅亜礼 2005年(平成17年)9月5日 平成15年(ワ)第337号 不当利得等返還請求事件 プロミス(株) 瀧康暢弁護士 0586(26)6266 1 事件の概要 92年11月に借入れて、98年8月に一括弁済し、その後835日後に再度借入れた事案。 プロミスは、第2借入れについては、みなし弁済を主張し、17・18条書面を全部提出した。 2 争点 […]

証券

0代半ばの男性投資家が、証券外務員の勧誘で3銘柄の投資信託を購入した際及び同外務員の主導で株式取引を開始した際、投資金額の10%の値下がりがあった場合には、連絡を受けて売却などの方策を取ると申出ていたにもかかわらず、証券外務員がその連絡を怠ったとして(信義則上の危険連絡義務違反)、値下がり損失の損害賠償を認めた事例(過失相殺あり)。 大阪地方裁判所 佐賀義央 2005年(平成17年)6月1日 平成16年(ワ)第2469号 証券取引損害賠償請求事件 日本アジア証券 三木俊博弁護士 06(6365)9181 素人投資家である50代半ばの早期退職男性が、(自分の寿命は長くないと思って)、妻の老後生活 […]

先物取引

55歳の独身女性が、銀行金利より有利な「商品ファンド」を用いた「おとり勧誘」によって、商品先物取引に引き込まれた後、約8カ月の間に、約1億2000万円を投資して7650万円の損失を被った事件において、その違法行為を「新規委託者保護義務違反」に集約させた上で、2割の過失相殺を行って(弁護士費用を含め)6730万円の支払を認容した事例 大阪地方裁判所 塚本伊平、金子隆雄、杉本敏彦 2005年(平成17年)6月16日 平成16年(ワ)第1844号 商品取引(先物取引)損害賠償請求事件 岡藤商事 三木俊博弁護士 06(6365)9181 被害者は55歳の独身女性。母親と2人暮しで、その老後生活の安定の […]

欠陥住宅

平成5年築の建売住宅について、基礎底盤の高さ不足及びコンクリートかぶり厚さ不足等の欠陥があることを認定し、建物本体を基礎上部から持ち上げ、既存基礎を解体し布基礎を再施工する補修費用等の損害賠償を認めた事例 仙台地方裁判所石巻支部 髙橋伸幸 2005年(平成17年)3月24日 平成14年(ワ)第○号 損害賠償請求事件 公表せず 鈴木覚弁護士 022(216)6770 本件訴訟は、平成5年に被告から購入した建売住宅につき、当該建物に構造性能、対候性能及び仕上げ、空間性能に欠陥があることが平成13年に建築士の調査により判明したことから、瑕疵担保責任、不法行為責任に基づき、建物の補修費用、引越費用、調 […]

その他(公益通報)

人事権の行使において法的保護に値する内部告発を理由に不利益に取り扱うことは、公序良俗に反するものであり、従業員は正当な内部告発をしたことによっては、配置、異動、担当職務の決定及び人事考課、昇格等について他の従業員と差別的処遇を受けることがないという期待的利益を有するものといえるから、人事権の裁量の範囲を逸脱する違法なものである。 富山地方裁判所 永野圧彦、剱持淳子、三輪篤志 2005年(平成17年)2月23日 平成14年(ワ)第17号 損害賠償金等請求事件 トナミ運輸(株) 山田博弁護士 076(420)1212 大手運輸会社である被告の従業員である原告が、被告が他の同業者との間で認可運賃枠内 […]

その他

契約者をペンション経営者とするインターネット広告掲載申込契約において、契約締結後13日後にキャンセルしたところ、約款に基づき70パーセントのキャンセル料を請求されたという事案につき、合意不成立が認定され請求が棄却された事例 富山簡易裁判所 大西守 2005年(平成17年)9月7日 平成17年(少コ)第48号 キャンセル料請求事件 公表せず 山田茂樹司法書士 0558(74)2801 (1) 本件は、インターネット広告掲載申込である「Yahoo!電話帳&クーポン」申込契約のキャンセル料支払の合意に基づき、キャンセル料及び遅延損害金の支払いを求めた事案である。 (2) 原告は、契約書面にキャンセル […]

サラ金

元支店長(ブロック長を含む)6名の武富士に対する未払残業代金及び不法行為に対する慰謝料請求に対し、武富士が合計で5000万円を支払うとの和解であり、内容としては、平日の残業代金と休日については警備会社の記録があるものについては、未払の残業代が全額支払われた事例 大阪地方裁判所 髙松宏之 2005年(平成17年)2月3日 平成15年(ワ)第5927号、13247号 未払賃金等請求事件 (株)武富士 尾川雅清弁護士 06(6364)1133 平成15年6月13日に武富士元社員が未払賃金等請求訴訟を全国一斉(仙台、東京、大阪、福岡)に提起したが、その大阪の事件であり、6名の原告が未払賃金請求をし、う […]

特定商取引法

特定商取引法の特定継続役務提供契約における中途解約金の精算に関し、ポイント購入時のポイント単価とは異なる単価により精算するとの特約は違法と判示された事例 東京高等裁判所 雛形要松、都築弘、中島肇 2005年(平成17年)7月20日 平成17年(ネ)第1333号 解約精算金請求控訴事件 (株)ノヴァ 杉浦幸彦弁護士 03(3432)6722 NOVAは、購入時の単価ではなく、消化したポイント数に対応する単価を適用するとの約款上の精算特約を根拠に、生徒が期待した金額を大きく下回る精算金しか支払おうとしなかった。そこで、本件訴訟を提起したところ、東京地方裁判所は、当職の請求を全面的に認容する平成17 […]

その他(架空請求)

①少額訴訟制度を利用した出会い系サイト架空請求を棄却し、慰謝料請求反訴請求を認めた判決(原告欠席判決)と、②調査会社に対する慰謝料請求を認めた事例(公示送達) 東京地方裁判所 ①清水克久/②小島法夫 ①2005年(平成17年)3月22日/②2005年(平成17年)7月25日 ①平成16年(ワ)第16044号・平成16年(ワ)第19911号/②平成16年(ワ)第20255号 ①本訴損害賠償等請求事件、反訴損害賠償請求事件/②損害賠償請求事件 ①CGVグループこと日高大介/②中央リサーチこと大西洋 瀬戸和宏弁護士 03(5269)2051 出会い系サイトの架空請求につき、東京都品川区在住の男性が、 […]

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