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過払金・破産免責確定後の請求(肯定)

免責決定確定後の過払金請求訴訟について、訴えの利益を欠く、信義則違反ないしは権利濫用にあたるなどのアコムの主張を排斥した事例 裁判所 宮崎簡易裁判所 安田辰夫 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)10月12日 事件番号 平成24年(ハ)第375号 事件名 不当利得金返還請求事件 業者名等 アコム(株) 問合先 橘潤弁護士 0985(22)0825 本件は、借主が一旦は訴外弁護士に債務整理ないしは破産申立を依頼したものの、その後自ら破産手続開始を申し立て、免責許可決定を得た約6年後に過払金返還請求訴訟を提起した事案である。 アコムは、①(訴外弁護士は借主に対して過払金返還請求権に関する説 […]

シティズ・契約切替と一連計算

基本契約によらずに9回にわたり貸付けが行われた事案において、切替えの関係にある取引相互間については事実上1個の連続した貸付取引であり、切替えの関係にない並列的取引については過払金の別口債務への充当指定があるとして、過払金は他の借入金債務へ充当されるとした 裁判所 広島高等裁判所岡山支部第2部 片野悟好、檜皮高広、濱谷由紀 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)8月9日 事件番号 平成24年(ネ)第66号 事件名 債務不存在確認等請求控訴事件 業者名等 (株)シティズ訴訟承継人アイフル(株) 問合先 井上耕史弁護士 072(221)0016 平成6年から平成16年にわたり、基本契約によらず […]

過払金・訴訟外和解錯誤無効

借主が旧三洋信販との間で、代理人を付けず訴外で0和解をしたところ、「仮に原告が上記過払金の存在及び金額について認識をしていた場合には、一般的にも本件和解に応じることは到底あり得なかったというべきであり、本件和解の要素に錯誤がある」などとして訴訟外での和解を無効とした判決 裁判所 山口地方裁判所萩支部 水橋巖 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)6月29日 事件番号 平成23年(ワ)第44号 事件名 不当利得返還請求事件 業者名等 プロミス(株)(旧三洋信販(株)) 問合先 山口正之弁護士 0838(24)3666 本件は、原告である借主が、代理人を付けず取引履歴の開示を受け、借主におい […]

生活保護(差押禁止)

判決は、預金通帳の入金記録の記載から、生活保護費と各種年金及び公的手当以外には収入がないと認定し、当該預金債権はそのほとんどが差押を禁止されている上記生活保護費および年金等の受給権を原資とするものである旨、認定した。そして、本件差押により申立人が生活費に困窮する状態になっていることから差押を取り消すべきとした 裁判所 東京地方裁判所立川支部民事第4部 小池あゆみ 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)7月11日 事件番号 平成24年(ヲ)第26号 事件名 差押禁止債権の範囲変更(差押えの取消し)申立事件 業者名等 (株)オリエントコーポレーション 問合先 和泉貴士弁護士 042(645) […]

生活保護

受給者の辞退届が、任意かつ真摯な意思に基づくものか十分確認し、保護の廃止により直ちに窮迫した状態に陥ることがないか、本人から自立の目途を聴取した上で、保護の廃止決定ができるが、例外的な処分であるから慎重な検討を経て決定されるべきである。辞退届は有効であるが、その後生活困窮を訴えており、この時点で辞退届は撤回され効力を有しないため、要保護状態か否か確認せず辞退届をもって保護を廃止した決定は不適法である 裁決所 京都府知事 山田啓二 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)10月29日 事件番号 ── 事件名 ── 業者名等 京都市深草福祉事務所長 問合先 佐野就平弁護士 075(241)22 […]

欠陥住宅

平成10年に取得した注文住宅(木造3階建)における基礎鉄筋コンクリート部分の配筋欠陥等に関し、請負人及び設計監理者に対し損害賠償請求をした訴訟で、調停委員会の「軽微な瑕疵」との意見や被告らの「あと施工アンカー」による補修可能との主張を退け、解体・建替工事費3040万円に加え転居費・仮住い費・慰謝料・弁護士費用等で合計3761万円の損害賠償責任を認めた判決 裁判所 京都地方裁判所第3民事部 瀧華聡之、奥野寿則、堀田喜公衣 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)7月20日 事件番号 平成18年(ワ)第2708号 事件名 損害賠償請求事件 業者名等 控訴審の途中ゆえ公表しない 問合先 神崎哲弁 […]

欠陥住宅

建築確認申請図書と異なる建築が行われ、構造耐力、防火性能とも危険性の高い欠陥を有する建物(木造3階建て 建売物件)について、建物としての基本的な安全性を損なう瑕疵があるとして、売主(施主)だけでなく、名義貸し建築士、施工業者に不法行為責任を認めた事例。立替費用やこれに伴う諸費用に加え、建物の取得関連費用等が損害と認定され、逆に居住利益控除の主張は排除された 裁判所 大阪高等裁判所第7民事部 矢延正平、泉薫、内野宗揮 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)10月25日 事件番号 平成24年(ネ)第205号 事件名 損害賠償請求控訴事件 業者名等 公表不可 問合先 松村絵里子弁護士 075( […]

ホームページリース

原告(有限会社)は、リース会社との訴訟上の和解による分割支払い約束した後、販売店(サプライヤー)に対し、債務不履行による損害賠償請求をしたところ、請求金額の一部の損害賠償請求権を認めた事例 裁判所 東京地方裁判所民事第41部 谷田好史 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)10月30日 事件番号 平成23年(ワ)第11455号 事件名 損害賠償請求事件 業者名等 (株)アイフラッグ(旧(株)テレウェーヴリンクス・(株)SBR) 問合先 米川長平弁護士 03(3504)1888 (第1次訴訟)原告の有限会社の請求とリース会社との関係 リース契約者は有限会社でありホームページのリース契約をし […]

過払金・消滅時効の起算点・完済後10年超

結果的にみると、平成13年5月22日の返済が最後の取引となったが、受任通知が貸主に到達するまでは、未だ貸金債権が残存しており、基本契約は終了していなかった。そして、基本契約が存続している以上、借主の与信状況に変更が生じ、貸付停止の必要がなくなれば、貸主から借主に対する貸付が再開されることもあり得ることであるから、本件受任通知が貸主に到達した時点までに本件基本契約に基づく新たな借入金債務の発生が見込まれなくなったとまではいえない 裁判所 大阪高等裁判所第12民事部 谷口幸博、河田充規、秋本昌彦 判決・和解・決定日 2013年(平成25年)2月14日 事件番号 平成24年(ネ)第3192号 事件名 […]

詐欺商法(FX自動売買ソフトまがい)

FX取引の自動売買ソフトを販売していたと称する業者らについて、当該ソフトの運用結果として本来あるべき取引履歴を確認するなど必要な注意をすれば、当該ソフトの運用状況が架空のものであることを知ることができたにもかかわらず、その注意を怠って顧客への本件ソフトの販売に関与したとして業者及び取締役らに損害賠償を命じた事例 裁判所 東京地方裁判所民事第33部 小林久起、寺垣孝彦、見原涼介 判決・和解・決定日 2013年(平成25年)1月21日 事件番号 平成23年(ワ)第8110号 事件名 損害賠償請求事件 業者名等 (株)エイ、(株)TruthCompany、役員ら 問合先 荒井哲朗弁護士 03(350 […]

銀行・通貨オプション説明義務違反

韓国のソウル中央地方法院(日本の地方裁判所に当たる)において、銀行が企業に対して販売した通貨オプションにより当該企業が被った損害について、銀行担当者の説明義務違反を認めた事案(過失相殺3割) 裁判所 ソウル中央地方法院第21民事部 チェ・スンノク、ソ・ヨンホ、チ・ヒョンギン 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)8月23日 事件番号 2011カ合7340 事件名 不当利得金 業者名等 (株)韓国シティ銀行 問合先 吉岡康博弁護士 06(4705)0325 韓国で銀行が企業に対して販売していたキコ(KIKO、”knock in knock out”の略)と称する通貨 […]

投資マンション被害

本事案は、投資マンション被害にあったサラリーマンによる事業者に対する損害賠償請求債権を被保全権利として、事業者の預金口座に対する仮差押命令を発令した事案である。投資マンション被害が続発する中で改正された宅地建物取引業法47条の2違反の一連の行為が一個の不法行為を構成することを前提としており、被害救済のための一つの法律構成の可能性を示したといえる 裁判所 前橋地方裁判所民事部 出口裕子 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)8月27日 事件番号 平成24年(ヨ)第60号 事件名 仮差押命令申立事件 業者名等 (株)ライブズ 問合先 吉野晶弁護士 027(256)8910 投資マンション被害 […]

未公開株詐欺

平成15年から平成19年にかけて、組織的かつ全国的に未公開株詐欺商法を行っていた株式会社アイディジャパンの役員、従業員、未公開株式の発行会社及びその役員ら計10名について高齢の被害者2名が、「株式が近々上場予定であり、上場すれば株価が上昇する」などと虚偽の事実を告げられた等として、共同不法行為、取締役の責任等に基づき、約4000万円(及び遅延損害金)の損害賠償責任を認めた 裁判所 東京地方裁判所民事第7部 堀内明、大須賀綾子、森山由孝 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)10月29日 事件番号 平成22年(ワ)第8455号 事件名 損害賠償請求事件 業者名等 (株)アイディジャパン、( […]

欠陥住宅(設計と施工の瑕疵)

本件店舗は「東京都福祉の町づくり条例」に定める一般都市施設に該当するものであるところ、店舗出入口前面のスロープの勾配は、同条例の制限(12分の1)を超えており、条例違反が認められ、また同所に使用されているタイルは、同タイルメーカーが勾配部における使用を推奨していないことから、通常有すべき安全性を欠いた瑕疵があったものと認められる 裁判所 東京高等裁判所第4民事部 芝田俊文、都築民枝、大久保正道 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)6月12日 事件番号 平成23年(ネ)第3490号 事件名 損害賠償請求控訴事件 業者名等 公表しない 問合先 河合敏男弁護士 03(5348)7531 本件 […]

PL

iPodnano発火事故につき、当該製品のバッテリーには過熱を起こす欠陥があったと認定し、製造物責任法に基づく損害賠償請求を認容した事例 裁判所 東京地方裁判所民事第14部 榮岳夫 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)4月11日 事件番号 平成23年(ワ)第33782号 事件名 損害賠償請求事件 業者名等 アップルジャパン(株)(訴訟承継人AppleJapan合同会社) 問合先上 田望美弁護士 03(3237)1828 iPod nanoの充電中に発生した発火事故(平成22年7月発生)により火傷等の被害を受けた原告らが、同製品の輸入者に対し、製造物責任法に基づく損害賠償請求を行った事案 […]

金融商品(仕組債)

仕組債(豪ドル建日経平均連動債)被害につき、適合性原則違反及び説明義務違反が認められた事例(控訴)裁判所 大阪地方裁判所第3民事部田中俊次、野上あや、植野賢太郎判決・和解・決定日 2012年(平成24年)12月3日事件番号 平成22年(ワ)第15108号事件名 損害賠償請求事件業者名等 SMBCフレンド証券(株)問合先 田端聡弁護士 06(6314)0039 本件は、勤務先を定年退職して無職となっていた夫婦が、勧誘によって仕組債(豪ドル建日経平均連動債)を、夫は4回(うち1回は早期償還された)、妻は3回にわたって購入し、損失を被ったという事案である。判決は、本件各仕組債はその仕組みが複雑であり […]

ノックイン投信

銀行員が、投資経験の全くない一人暮らしの老人に対して、定期預金を期限前解約させてほぼ全額をノックイン投信に投入させ損害を被らせた事案について、適合性原則違反と説明義務違反の両方を認め、請求全額を認容した事例裁判所 大阪地方裁判所第8民事部久留島群一、山下美和子、西澤瑞人判決・和解・決定日 2013年(平成25年)2月20日事件番号 平成23年(ワ)第8636号事件名 損害賠償請求事件業者名等 三井住友信託銀行(株)(旧・中央三井信託銀行(株))問合先 中嶋弘弁護士 06(6365)9181 原告は投資経験が全くなく、相場や金融商品に関する知識も有しておらず、積極的投資意向も有していない、一人暮 […]

投資詐欺商法(未公開株関連投資ファンド商法)

有限責任事業組合や投資事業組合を利用して巧妙に組成された未公開株関連投資ファンド商法について、株式を発行した会社と販売を実行した組合が、共同または事実上一体として1株当たり40万円の価値を有しないことを認識しながら当該投資スキームを構築し実行したとして発行会社・販売会社・役員・関与した従業員らの損害賠償責任を全部認めて原判決を取り消した事例 裁判所 東京高等裁判所第14民事部 設樂隆一、尾立美子、門田友昌 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)10月25日 事件番号 平成24年(ネ)第2434号 事件名 損害賠償請求控訴事件 業者名等 (株)エス・アンド・エスエンジニアリング、 (株)シ […]

未公開株商法

未公開株商法において株式の発行会社及びその役員らの責任が認められた事例 裁判所 東京地方裁判所民事第33部 小林久起 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)11月15日 事件番号 平成23年(ワ)第33762号 事件名 損害賠償請求事件 業者名等 (株)マリン技研、役員ら 問合先 荒井哲朗弁護士 03(3501)3600 本判決は、閉鎖会社であるマリン技研が頻繁に増資の登記をしていること、販売会社の代表者を無限責任組合員とする組合や同組合の会長と称していた者に株券を発行して交付したが、当時の発行済み株式総数の約70%にも上る交付株式の全てが1株ごとに(大量に)発行されていること、同社は上 […]

商品CFD取引・取引関与者の不法行為

「スポット貴金属取引」それ自体が違法であるとして関係した従業員に対する請求を全部認容した事例 裁判所 東京高等裁判所第24民事部 三輪和雄、小池喜彦、松村徹 判決・和解・決定日 2012年(平成24年)4月26日 事件番号 平成22年(ネ)第4914号 事件名 損害賠償請求控訴事件 業者名等 (株)プロフトラストの従業員 問合先 荒井哲朗弁護士 03(3501)3600 本判決は、本件取引が仲介取引であることを前提とする主張は前提を誤っており、このような取引は市場価格の範囲内で行われているものであっても、まさしく「偶然の事情によって利益の得喪を争うもの」であるとした上、担当であった時期の損害に […]

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