大阪いちょうの会のギャンブル被害相談活動

大阪いちょうの会 川内泰雄

 ギャンブル被害に陥った当事者は、「ダメ人間だ」「家族を裏切るな」などと周りから責められて、つらい状態にあります。また、多くがギャンブルを続けることへの罪悪感や後悔から「逃避したい」「死にたい」という気持ちにさいなまれ、嘘をつき続けること、隠し続けることのしんどさのど真ん中にいます。また、家族の方々は「家族の責任」と周囲から責められ、場合によっては当事者以上の苦しみのさなかにあります。

 当会は「ギャンブル被害回復者またはその家族と法律専門家によるギャンブル被害相談会」として毎週火曜日、毎月第2土曜日、第4日曜日をギャンブル被害相談デーとして展開してきました。その中での相談者と同じ道を歩んできて克服を勝ち取った元ギャンブラー、その家族の方々からのアドバイスは何人にも替えがたく、来所された相談者、その家族への大きなエールとなっており、このコラボの形は今後ともどうしても続けていきたい柱となっています。

 当会の昨年のギャンブル被害相談状況を下記に記します。

(1)相談状況

① 年間相談件数162件(平常の相談除く)、その相談対応〜当事者のみが74件、家族のみが44件、当事者と家・・・

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