独立行政法人国民生活センター広報部広報課 大小島伸之
当センターでは、2023年9月に訪問購入のトラブルについて注意喚起を行ったが、その後も多くの相談が寄せられたことから、2024年9月に再度注意喚起を行った。相談の中には訪問購入に見える犯罪まがいの深刻なトラブル事例も複数寄せられている。主に80歳以上の女性が当事者となっていることから、特に注意してほしいトラブルである。
相談事例
【事例1】人の役に立つならと思い訪問を了承したが、業者が帰った後指輪がなくなっていた
購入業者から「不用品を買い取り貧しい国に寄付する」と電話があった。何でも買い取ると言われたのと何か人の役に立つならと思い、訪問を了承した。男性二人が訪問して来たので自宅に入れ、不要な衣類やネックレス数点を数千円で買い取ってもらった。その際業者に「貴金属を見せてほしい」と言われたので、大切にしているダイヤ付きの金の指輪を見せたが売らなかった。後刻、業者が帰った後にその指輪がない事に気づいた。業者に盗まれたと思う。(2024年5月受付 年代不明 女性)
【事例2】身につけていた母の形見の指輪を業者から強引に要求され怖い思いをした
「何でも買い・・・
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