大阪弁護士会シンポジウム「障がい者の消費者トラブルを考える〜誰もが安心できる消費生活のために〜」

弁護士(大阪) 大上修一郎

1 はじめに

 2021(令和3)年4月21日(水)午後6時半から、「障害者の消費者被害の多発という状況を踏まえ、特に消費者被害に遭いやすいと考えられる知的障害者の消費者被害を主な対象とし、障害者の方々が消費者被害に遭わないための法制度や、社会のあり方を考える」をテーマに、「ZOOMウェビナー」にて、大阪弁護士会主催、日本弁護士連合会共催で、「障がい者の消費者トラブルを考える〜誰もが安心できる消費生活のために〜」と題して、基調報告とパネルディスカッションの2部構成でシンポジウムが行われました。

 本シンポジウムは、2021(令和3)年10月14日に行われる日本弁護士連合会第63回人権擁護大会のプレシンポジウムとして行われたものであり、当日は、弁護士、消費者行政職員・消費者センター職員、障害者またはその家族、福祉関係者・障害者支援団体職員等、その他合計119名(会場での登壇者等8名を含みます)の参加がありました。

2 基調報告

(1)中嶋勝規大阪弁護士会副会長による開会挨拶の後、四つのテーマに基づき基調報告が行われました。

(2)最初に、消費者庁新未来創造戦略本部 行政実務研・・・

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