デジタルプラットフォーマー等が係るインターネット通信販売トラブルとその防止・解決にむけて

一般財団法人 日本消費者協会消費者相談室

はじめに

 インターネット通信販売取引の増加に伴い、決済手段の多様化や取引相手が重層化し、新たなトラブルが増えている。

 当協会消費者相談室に寄せられたインターネット通信販売の相談事例に基づき、トラブルの実態、問題点、トラブルの防止と解決について考察する。

事例1 解約・決済

 スマホオンラインショップでシミが取れるクリームを1000円のお試し価格で買った。契約後に「断らない限り毎月商品が送られる、価格は次回から2倍程度になる、解約は次回商品発送日より2週間前」と販売会社から来たメールで知った。1年間使用したが効果がなく金額も高いのでやめたいと思ったが、解約は販社へのメールではなく、某SNSに登録しそこからショップへつないで手続きをする仕組みだった。

 スマホ操作に不慣れで解約手続ができない。サイト画面には電話番号が非表示で電話もできない。支払いは商品到着後1か月以内のコンビニ後払いとした。(70歳代女性)

【助言経過】

 スマホネットショップを利用する高齢者も増えている。相談者は「解約できないと永遠に購入することになってしまう」と心配していた。相談者に、ショップサイト・・・

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