消費者支援ネット北海道(ホクネット)の活動報告

消費者支援ネット北海道(ホクネット)事務局長 弁護士(札幌) 原 琢磨

1 特定適格消費者団体の認定申請

 当団体は、本年7月15日、消費者庁に対して、従前の「適格消費者団体」に加えて「特定適格消費者団体」への認定を申請しました。

 当団体は、「特定」の認定を受けるため、数年前から消費者庁との間で事前折衝を重ねてきました。「特定」の認定にあたって従前の「適格」以上に、共通義務確認訴訟や簡易確定手続に耐えきれるような財政基盤が必要であることから、財政基盤の強化に取り組んできました。また、事務局の体制強化など人的体制の整備にも取り組んできました。「特定」の認定を受けられるよう、今後も手続を進めていきます。

2 申入れ活動の現状

 当団体では、不当条項の修正または使用中止を求める申入れ活動を行っています。不動産賃貸業や芸能事務所、貸着物業、スポーツクラブ等に対する申入れのほかに、以下の分野の申入れ活動も行ってきました。

(1)レンタカー貸渡約款に関して、レンタカー大手の事業者に対して不当条項の修正または使用中止を求める申入れ活動を行ってきました。事業者団体である一般社団法人全国レンタカー協会にも標準約款の修正・・・

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