大阪いちょうの会「ラインによるクレサラ相談」について

大阪いちょうの会代表幹事・司法書士 堀 泰夫

1 はじめに

 いちょうの会では、近年面談相談が激減している。一方で、ネット上では、ファクタリングや売買に仮装した新型ヤミ金が花盛りである。これに対応して、給与ファクタリングなど新型ヤミ金の110番を開催したが、従来とは異なりテレビのニュースで流れても反応がなく、ヤフーニュースなどネットに流れた途端、電話がかかり始めるという状況があった。これらの被害者層は、テレビのニュースなどは見ず、ネットで情報を得、ヤミ金を検索し、ヤミ金は被害者とラインなどWEB上でやり取りをしている。また、ネットバンキングで融資を受け、返済しており、スマホの中ですべてが行われている。いちょうの会もこの状況に対応し、ラインでの相談を検討することになった。

2 方法

 まず、ラインの公式アカウント(無料)をとり、これをいちょうの会のホームページに掲載した。公式アカウントというのは、企業がお客様対応などのためにつかうもので、送信されてきた相談やそれに対する返事は相談員全員が見て、回答することができるようになっている。相談者側は、他の人の会話を見ることができない。

 相談者は、ラインの公式ア・・・

この記事は会員に限定されています。ログインしてください。
会員になるには「会員に申し込む」をクリックしてください。