フィリピン・持続可能な社会の実現

フィリピン貿易産業省消費者保護グループ次官 ルース・カステロ
(翻訳:京都大学大学院法学研究科准教授 カライスコス アントニオス)

 持続可能な消費と生産へのフィリピン貿易産業省(DTI)の参加は、ASEAN経済共同体ブループリント2025から始まった。ASEANは、消費者保護当局が持続可能性を推進する上で重要な役割を果たしていること、そして持続可能な消費と生産に関するASEAN諸国の政府、企業、消費者の意識を高める必要があることを認識した。消費者保護に関するASEAN戦略的行動計画(ASAPCP)2025は、持続可能な消費のための政策の策定と実施を支援する。このプロジェクトは、持続可能な消費と、これを、消費者政策を通じてどのように促進できるかについての理解を深めることが期待されている。

 フィリピンは、様々な活動やイベントを通じて持続可能な消費と生産を積極的に提唱してきた。フィリピンを含むASEAN諸国の消費者保護当局の関係者は、日本の持続可能な消費慣行について学ぶために、2019年3月5日から9日まで東京と京都で行われた調査訪問に参加した。その際、持続可能な小売業についての直接的な情報と経験・・・

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