未成年者取消しできないオンラインゲーム高額課金

(公社)日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会西日本支部 消費生活相談員 乾 摂子

 「子供がオンラインゲームで高額課金したので、取り消したい」という保護者からの相談が増えています。こうした相談事例では、子供が親のスマホを使用したり、親のアカウントでプレイしていた場合、未成年者取消しが認められないことがあります。

1 相談事例

 ある日、母親から、「発達障害のある娘が、オンラインゲームで80万円も課金してしまった」と相談がありました。「突然、クレジットカードが利用できなくなり、理由が分からずカード会社へ問い合わせると、小学5年生の娘が、スマホのオンラインゲームで有料アイテムを80万円も購入したことが分かった。クレジットカードの利用履歴を見ると、ゲーム運営会社の課金システムが利用されていた。そこで、ゲーム運営会社の相談窓口へ、『小学生の娘が、親の承諾なくスマホでゲームのアイテムを購入したので、未成年者取消ししてほしい』と伝えた。しかし、ゲーム運営会社は数日間調査をした結果、『アカウントが成年者として登録されているので、成人の契約としか判断できない。仮に、未成年者によるものであったとし・・・

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