
著者:圓山茂夫
発行:民事法研究会
価格:8,580円(税込)
本書は、2004年に初版が発行された圓山茂夫明治学院大教授(現在は退職しておられる)の第5版である。記述が非常に詳細かつ具体的であり、しかも、実践的な内容であることから、初版以来、消費生活相談員や消費者問題を扱う弁護士・司法書士の間では非常に定評がある。
今回の改定は、第4版から約5年ぶりの改訂で、基本的には2021年の特定商取引法の改正(2021年から2023年に段階的に施行)を踏まえた内容のバージョンアップである。改正に係る部分では、特に理解が難しい「契約書面等の電子化」と「特定申込み」の規律について丁寧に説明がなされている。第5版では、記述の仕方も幅広く見直されているほか、レスキュー商法に関する都道府県の消費者ADRの事例や2023年の政令改正による電話勧誘販売の規律の見直しなどの記述も追加されている。
全体で794頁(第4版から49頁増加)もあり非常に大部ではあるが、消費者トラブルの多くが特定商取引法にかかわる事案であるだけに、消費生活相談や消費者向けの法律相談にかかわる人たちには、消費者庁の特定商取引法の解説とともに、必要・・・
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