空調機からの出火被害者の声

日本キリスト教団新松戸教会牧師 津村友昭

 私は東京高裁の審理を終えるにあたって、法廷で次のとおり意見を述べました(家族の氏名など一部書き換えています)。

 「今から7年前の2012年10月9日未明、新築して2年足らずしか経っていない私たちの教会2階の私の息子とその妻、孫の少年と少女が寝ていた家屋は突然火の海になりました。

 今思い出しても背筋が凍る思いです。一歩間違えば必死で消火活動をしていた私も息子もその妻も命を落としていたのです。本当にあの時は必死でした。

 そして最初に気付いて父と母に『火事だ』と叫び知らせてくれた孫の少年も私たちも、全員がベランダの室外機からの出火だと確信していました。だって火はそこから出ていました。どうして室外機から出火したのかは私たちには判りません。でも火災直後に火災現場を見た消防署の方々もリビングの火はベランダからの延焼だと話していました。リビング内の電化製品で発火源になりそうな物は消防署の方々が慎重に調査した結果ありませんでした。

 消防署員は室外機内のサーミスタに短絡痕があったと教えてくれました。私はじゃあそこから出火したんだなと思いました。

 私は今回のダイキンの対応にメ・・・

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