- 編者:中田邦博、鹿野菜穂子
- 発行:日本評論社
- 価格:2,800円(税別)
本書は、すでにスタンダードな消費者法のテキストとして定着している、中田邦博教授(龍谷大学)、鹿野菜穂子教授(慶応大学)編『基本講義 消費者法』の第4版である。
2018年の第3版から2年ぶりの改訂である。全体としての構成には変更はないが、新たに二つのコラムが加えられるとともに、既存の文章にも広く変更が加えられている。これに伴い、全体のページ数が391頁と若干増えている。
消費者被害は、社会の展開とともに日々新たなものが生まれ、消費者法もこれに応じて発展し続けている。本書が指摘するように「消費者法の領域は完成することのない工事現場である」。それ故、消費者法のテキストには、できる限り新たな問題、新たな制度に関する情報を盛り込むことが期待される。本書第3版の刊行後も、2018年の消費者契約法の改正がなされたほか、民法の改正による成年年齢の引下げとその対応の必要性、オンライン・プラットフォームを巡る議論の進展、ジャパンライフ事件等の預託商法被害の発生と規制に向けた議論の展開などの大きな動きがあった。本書はこれらの点についても、新たな・・・
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