給与ファクタリング・後払いツケ払い現金化サービス

大阪クレサラ・貧困被害をなくす会(通称:大阪いちょうの会) 司法書士 前田勝範

1 前号にて、2020年6月3日、大阪府下の簡易裁判所に給与ファクタリング業者7社に対する集団訴訟を提起した旨報告しましたが、現在(9月17日)のところ、ほとんどの業者への送達が不送達となっており、送達されたところも争わず欠席判決が出ている状況にあります。全国発の給与ファクタリング業者(D-ライン)の摘発がなされたこともあり、また、他の業者へ家宅捜索に入ったとの情報もあるため、給与ファクタリングという業態は壊滅に向かうと思われます。

 今後は、いかに回収を図るかという、かなりハードルの高い課題が残っています。共同被告である代表者個人の財産を調査するなどして地道に取り組んでいきたいと思います。

2 給与ファクタリングの衰退後は、様々な、後払い・ツケ払い現金化サービスや立替経費精算ファクタリングなどが横行するようになりました。ネット情報ではありますが、そのほとんどが給与ファクタリング業者が業態を変えて行っているようです。

 いずれも給与ファクタリング同様、「ブラックOK」「すぐに現金化」「現金報酬の即日受取り」などを謳い文句に・・・

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