消費者被害事例ラボの「第4回津谷裕貴・消費者法実践賞」受賞を受けて

消費者市民ネットとうほく理事 中里 真

 このたび、適格消費者団体消費者市民ネットとうほくの呼びかけによって2015年4月から活動を始めた消費者被害事例ラボ(略称「消ラボ」)が、「第4回津谷裕貴・消費者法実践賞」を受賞した。この「実践賞」は、消費者被害の予防と救済、消費者問題の解決等における実践的活動に優れた業績を上げた者に与えられる賞である。今回「消ラボ」は、大学の研究者と実務家らが定期的に集まり互いに研鑽を図る活動や、そこで得た成果を団体内にとどめずに『先端消費者法問題研究』(2018年、民事法研究会)として出版し、全国に発信していることが評価され、受賞に至った。

 2020年3月19日に行われた表彰式に際しての受賞スピーチでは以下の点に言及されている。すなわち、消ラボは、消費生活相談員や弁護士、研究者の知見を他の職種の方へも共有することを目的に立ち上げられたこと、そして各回の担当者が、単にそれぞれの興味関心に基づいて研究発表を行うことにとどまらず、参加者の日々の業務・生活で役立つ消費者被害事例を学ぶ学習会を作り上げる方針が確認されたこと、さらに、この方針に基づき、消費生活相談員、弁護士、・・・

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