ダークパターン 人を欺くデザインの手口と対策

著者:ハリー・ブリヌル
監訳:長谷川敦士、翻訳:髙瀨みどり
発行:BNN
価格:2,860円(税込)

 2025年に、近弁連大会において、デジタル取引・ダークパターンを扱うことになったので、本書を読んだ。本書の著者のハリー・ブリヌル氏は、「ダークパターン」(ディセプティブ・パターン)という言葉の名付け親であり、監訳者である長谷川敦士武蔵野美術大学教授は、情報アーキテクチャ(Webサイトの情報設計)の分野における第一人者である(Web版国民生活のダークパターンの解説論稿もある)。本書は学術書ではなく、一般向けの概説書であるが、弁護士・司法書士や相談員が、ダークパターンとその問題性を理解し、今後の規制の在り方を考える上で、十分に参考になる一冊である。

 本書は、ダークパターンの概念を簡単に紹介し(第1章)、続けて、ダークパターンが使われる理由(ビジネス戦略)を紹介したうえで(第2章)、ダークパターンの七つの種類(こっそり型、緊急型、誘導型、社会的証明型、希少性型、妨害型、強制型)を実際の例を数多く示して紹介する(第3章)。その後、ダークパターンのもたらす害悪を指摘し(第4章)、法規制の必要性と動向や今後・・・

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