消費者庁長官 堀井奈津子
1 はじめに
平素より、消費者行政へ御理解、御協力賜り感謝申し上げる。
昨年7月に着任後、常に消費者への分かりやすく積極的な情報発信を重視してきた。具体的な政策に関しては、高齢化やデジタル化の進展等に伴う取引環境の変化への対応や、地方消費者行政の一層の充実・強化に取り組んできた。
このほか、改正公益通報者保護法の周知や施行に向けた準備を行うとともに、全面施行から2年が経過した不当寄附勧誘防止法について、附則第5条に基づく検討を行い報告書を取りまとめた。
今回は、昨今の消費者庁の取組として、取引環境の変化へ対応するための消費者法制度の在り方の検討や、地方消費者行政の一層の充実・強化のための取組について御紹介したい。
2 消費者が置かれた取引環境の変化へ対応するための消費者法制度の在り方の検討
消費者を取り巻く環境変化に的確に対応するため、昨年夏まで、消費者委員会の「消費者法制度に関するパラダイムシフトに関する専門調査会」、及び消費者庁の「デジタル社会における消費取引研究会」において検討を進めてきた。これらの検討では、高齢化やデジタル化の進展等の環境変化により、消費者が誰しも多・・・
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