NPO食品安全グローバルネットワーク 中村幹雄
1 人工甘味料の摂取量
昨年の通常国会(第213通常国会)で、人工甘味料の摂取量に関する質疑がなされ、人工甘味料(アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース)の摂取による疾病リスクの増大の懸念が指摘された。その中で、スクラロースの摂取量は、約320トンであることが、国立国会図書館の報告(2024年5月23日)で判明した。従来の報告(生産量統計調査を基にした食品添加物摂取量の推定に関わる研究)に比べ約2倍であり、砂糖換算約20万トンに相当し砂糖消費量の10%を上回る。さらに、アスパルテーム、アセスルファムカリウムを加えた人工甘味料(非糖質甘味料、NSS)の摂取量は、砂糖消費量の約20%に相当する。NSSの増加により北海道の砂糖工場は、8工場から7工場に減少した。
2024年11月28日の消費者庁食品衛生基準審議会添加物部会の「報告事項3 WHOの非糖質甘味料の使用に関するガイドラインと国内における摂取量推計について」の「資料4(部会後修正)」の「Ⅱ.国内におけるNSSの摂取量の推計について」の「1.令和元年度マーケットバスケット方式によ・・・
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