大阪いちょうの会の被害救済活動の現場

大阪いちょうの会 川内泰雄

1 大阪いちょうの会の活動の方向

 荒れ狂う多重債務被害、ヤミ金被害とのたたかいを長年続けてきて33年、この間、大阪いちょうの会にたどり着き、会員として巣立って行かれた方々は約9000人にのぼる。また、相談だけでアドバイスを受けて、通過していった方々を重ねると、本当に多くの方々が大阪いちょうの会を通して生活の再建をめざして歩んでいった。

 みんなの力あわせての運動は多重債務対策を大きく前進させ、状況は大きく変化した。しかし、背景にある貧困問題はとめどのない悪政の進行とともに一層深刻化し、私たち大阪いちょうの会は「格差と貧困をなくす」運動へと大きくウィングを拡げるべく、正式名称も「大阪クレサラ・貧困被害をなくす会」へと変更した(大阪いちょうの会は通称である)。

 それに伴い、個別の具体的な貧困問題に対処すべく、各種委員会活動の強化に力点をおいてきた。「ギャンブル被害対策委員会」「ヤミ金対策委員会」「西成支援対策委員会」「高齢者障がい者対策委員会」「生活弱者の住み続ける権利対策委員会」等であり、また、連携する仲間と共に「カジノ問題を考える大阪ネットワーク」を結成し、活動を行っ・・・

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