令和6年度大阪弁護士会消費者保護委員会委員長 弁護士(大阪) 川本真聖
1 委員会構成の概要
大阪弁護士会消費者保護委員会には、現在、約480名の弁護士が所属しています(全員が委員会に出てこられるわけではありませんが)。六つの部会と六つのプロジェクトチーム1に分かれ、法制度の研究、法改正の提言、救済活動などに取り組んでいます。
2 令和5年8月〜令和6年7月の活動状況
例年どおり、交流会や大阪府消費者フェアへの参加、110番などを行っていますが、特徴的活動を三つご紹介します。
①令和4年になされた成年年齢引下げへの対処の一つとして、昨年度途中から、専門学校への消費者講座についての講師派遣を、無償モデル事業として開始しました。昨年度は8件の申し込みをいただきました。②昨年11月27日に、「『詐欺的な定期購入商法』の被害に対応するための緊急法整備を求める意見書」を発出しました。令和4年の特定商取引法改正後も、減少しない詐欺的定期購入商法被害に対応するための法改正の必要性を提言するものです。③本年発生した小林製薬株式会社の紅麹サプリ健康被害について、4月26日、27日に110番を実施しました。相談件数・・・
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