日本の民主主義運動強化のために(39)
─合宿と懇親会でリーダーは選ばれる─

弁護士(大阪) 木村達也

1 はじめに

 私は、今年の1月12日、全国クレジット・サラ金問題対策協議会の新年総会において、45年間務めてきたクレサラ対協の事務局長、代表幹事を辞任させていただいた。後任には新里宏二弁護士が就任され、長らく空席であった事務局長職に小久保哲郎弁護士が就任された。クレサラ運動が再び大きく成長・発展する時期を迎えることと期待している。

 ところで、代表幹事職を辞任して一番強く感じたことは、長年背負い続けてきた肩の荷を下ろして、精神的にとても自由になったことである。今までなら、常に頭の片隅にクレサラ対協運動のことがあり、如何に活性化させるか、如何に運動を発展させるかを考え続けてきた。しかし、今ではそれが完全に抜け落ちたのである。心は蝶の如くひらひらと自由に飛び回っている。役職に就くということ、特に組織の長になるということはそれだけ重責を担うということだと思う。

 そして、インターネット上に流れるクレサラ関連情報に接しても自分事として真剣に向き合わなくなった。いや、一度情報から離れるとその情報が再び頭に吸い込まれ難くなるのだ。インターネット上の情報はいつでも必要な時に見られるとい・・・

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