弁護士・司法書士によるインチキ債務整理問題について

弁護士(大阪) 加納雄二

1 「大量広告事務所による債務整理二次被害対策全国会議」結成へ

 準備会が2月17日に開催され、3月1日には、設立総会が開かれ、3月3日には、各地で、電話相談会が開かれることになっている(執筆時)。

 NHKでは大々的に報道された。「借金が必ず減る」などとする誇大なネット広告を入口に、多重債務者などが不適切な債務整理に誘導されて金銭的な被害を受ける事例が相次いでいるとして、弁護士らが対策やサポートを行う団体を立ち上げることになり、17日にその準備会が開かれました」

 「本来、「破産手続き」をすべき状況にもかかわらず「任意整理」に誘導され、より負担が増えたなどといった相談事例が、直近で37人から寄せられていたということです」

2 今後の課題

 やっとここまで来た、という印象だが、このような被害を根絶するためには、今まで散々述べて来たことだが、

① 弁護士会、司法書士会が、これような問題の警告を継続的に続ける。

 その警告の検索順位が上位になるようにしないといけない。そして、これら公的団体が、被害者の相談の掘り起こし、インチキ広告や、それを出している弁護士、司法書士への対策を行うべきだ。後・・・

この記事は会員に限定されています。ログインしてください。
会員になるには「会員に申し込む」をクリックしてください。