クレサラ対協の歴史と今後

弁護士(大阪) 植田勝博

 このたびクレサラ対協の代表から木村達也先生が降りて、新たな代表など新体制となりました。クレサラ対協の歴史と将来への歴史の積上げが求められます。

1 クレサラ対協の活動の流れと特徴

 消費者法ニュースはその元となった「サラ金対策ニュース」(昭和53年11月25日、第1号)を資料として掲載します(後掲)。昭和52年5月9日に大阪弁護士会で、木村先生を代表としたサラ金問題研究会が結成されました。その後、研究会メンバー弁護士がサラ金被害者の救済活動を当番制で始め門前に市ができるように相談者が来ました。研究会はサラ金被害者救済のための「サラ金110番」を発行し大ヒットをしました。

 昭和53年11月25日に「全国サラ金問題対策協議会」(サラ対協、代表甲斐道太郎先生(大阪市立大学教授)、事務局長木村先生)が結成されました。

 驚くのは、サラ金問題研究会ができてから、サラ対協にいかに多くの全国からの学者、弁護士、消費者関連の諸団体が結集したか、驚くべき短期に全国の協議会が出来上がったことに、今振り返ると極めて大きなエネルギーがありました。

 名称は、その後、島川勝先生のクレジット問題研究会(私・・・

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