消費生活相談におけるトラブル事例から(53)

国民生活センター広報部 坂東俊秀

インターネットで依頼したロードサービスのトラブル急増─20歳代や学生は特に注意を!─

 自動車やバイクの事故や故障等が発生した際、消費者自身で対処することは難しいケースが多いため、ディーラーや修理業者、ロードサービス業者といった専門の事業者に依頼することが一般的である。

 ところが、全国の消費生活センター等には「インターネットで検索したロードサービス業者に依頼したところ、事前に説明のなかった高額な費用を請求された」等の相談が寄せられており、2022年度には前年度の約3.3倍に急増している。契約当事者には20歳代や学生が多く、自動車のトラブルに慣れていない消費者が慌ててインターネットを検索し、ロードサービス業者に依頼しているケースが多いものと考えられる。

相談事例

【事例】事前説明のない「緊急対応費」や「祝日対応費」を請求された

 自動車で外出しようとしたところ、自宅に停めていた自動車のエンジンがかからなかった。自動車保険にロードサービスが付帯しているが、サービス範囲外だと思い、インターネットで見つけた「基本料金3,480円」と書いてあるロードサービス業者に電話した。費用・・・

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