適格消費者団体消費者市民ネットとうほくの活動報告
(電位治療器販売業者への対応)

特定非営利活動法人消費者市民ネットとうほく理事 弁護士(仙台) 小野寺友宏

 消費者市民ネットとうほく(以下「ネットとうほく」といいます)には、東北全国各地のスーパーマーケットや空き地にプレハブの建物(非常設店舗)を設置して、電位治療器などの無料体験会を実施し、電位治療器を販売するという事業者に関する情報が数多く寄せられております。電位治療器は、身体の周囲に電解を生じさせるもので、法律上は「頭痛、肩こり、不眠症及び慢性便秘の緩解(軽減)」目的とするものとして家庭用の医療機器の認証がなされております。

 ネットとうほくでは、当該事業者が、電位治療器の上記の効果・効能を超えるような性能があるとの勧誘や広告を行っているとの情報提供に基づいて、2019年に、そのような勧誘や広告を停止するよう申入れを行いました。これに対し、事業者が広告などにおいて、性能等に関する過大な広告となるような表示を訂正するといった対応をとったことから、いったん申入れ等の活動を終了といたしました。

 しかし、昨年(2022年)から今年にかけ、改めて当該事業者に対する多くの情報が寄せられるようになりました。具体的には、電位治療器の効果・・・

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