第8次 消費者委員会からの報告

弁護士(福岡) 黒木和彰

 私は、令和3年9月から令和5年8月まで2年間第7次内閣府消費者委員会の委員として、様々な活動を行ってきました。そして令和5年9月より、第7次に続き、第8次の消費者委員会の委員に任命され、また、委員の互選により委員長が鹿野菜穂子教授に、そして私が委員長代理に選任されました。今後、更に2年間、宜しくお願いいたします。

1 消費者基本計画の検証・評価・監視(第5期消費者基本計画の改定について)

 消費者委員会は、消費者基本計画及びその工程表について、意見を述べることができます(消費者基本法27条2項)。現在は、消費者庁が、第4期の消費者基本計画に基づき、その進捗状況を消費者基本計画の工程表として公表し、パブリックコメントを求めることで、第4期消費者基本計画の遂行を行っています。

 現在の第4期消費者基本計画は、令和7年3月で終了し、令和7年4月から第5期消費者基本計画による消費者行政が行われることになります。この第5期消費者基本計画の策定にあたって意見を述べることが、第8次の消費者委員会にとって大変重要な課題となります。

 消費者庁から、令和5年10月に第5期消費者基本計画の基本的・・・

この記事は会員に限定されています。ログインしてください。
会員になるには「会員に申し込む」をクリックしてください。