ショック・ドクトリン(新型コロナ対策としての食品衛生法改正)から国民のいのちを守る

参議院議員(立憲民主党) 川田龍平

 災害や戦争、パンデミックなど、不安や混乱に乗じて、国民が冷静な判断を欠いた時に、スピードを重視して一気呵成に政策を決定し、法案審議と法改正を進めてしまう「ショック・ドクトリン」(カナダ人ジャーナリスト、ナオミ・クライン氏の造語)。まさに、今回の食品衛生法の改正は、新型コロナ対策の一環として、これまで戦後一貫して、食品衛生の基準策定とリスク管理を担ってきた厚生労働省の業務を消費者庁に移管することについて、国民に具体的に知らされない中で、法改正が進んでしまったことに、食品の安全や安心について、長年にわたり取り組んできた市民の中からも不安の声が出ていた。

 中でも食品衛生について、リスク管理に関わる、食品安全の基準づくりは、これまで医薬品と食品を扱う局が担ってきた。今回、55名とも80名とも言われる厚生労働省の人員を、感染症対策に取り組むためとして消費者庁に移管し、併せて、これまで食品の衛生基準、安全基準を担ってきた薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会で行ってきた審議を消費者庁に新たに設置し直すということである。

 衆議院の法案審査では、食品衛生について触れた議論は少・・・

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