2022年度「ネット取引・デジプラなんでも110番」実施報告
─アプリストア、フリマアプリ、ネット通販、SNS、旅行・飲食店予約、デリバリーなどなど─

(公社)消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)理事(相談室担当) 丹羽典明

はじめに

 NACSは今年で創立35周年を迎えますが、設立以来、毎年消費者被害の多い分野のテーマを設けて「トラブルなんでも110番」を実施してまいりました。「110番」に寄せられた相談事案については、解決を図るための助言はもちろん、相談内容を分析のうえ、報告書としてまとめ、行政機関・企業・業界団体などに配布するとともに、提言などを通じて法律の制定や改正などの意見として活用しています。

2022年度のテーマについて

 令和4年4月1日に改正民法が施行され、成年年齢が18歳に引き下げられました。未成年者取消しが可能であった18歳、19歳が契約トラブルにあうケースが増えており、更に増える懸念が生じています。また、新型コロナウイルスの影響による「巣ごもり生活」も昨年は3年目となり、年代を問わずインターネットの利用が増えている状況です。

 スマホで商品やサービスを購入してアプリストアでの決済やQRコード決済での支払いなど、意識せずにデジタルプラットフォーム(以下DPFという)を利用しています。ところがDPFを介した・・・

この記事は会員に限定されています。ログインしてください。
会員になるには「会員に申し込む」をクリックしてください。