被爆二世からの声「被爆二世に被爆者援護法の適用を!!」

全国被爆二世団体連絡協議会会長 被爆二世集団訴訟原告団長 崎山 昇

 「原爆被爆二世(被爆二世)」のことをご存知でしょうか。

 日本が過去に起こしたアジア・太平洋戦争によって、1945年8月6日広島に、8月9日長崎に、アメリカ軍によって原子爆弾(原爆)が投下されました。そして原爆被爆者(被爆者)が生み出されました。私たち被爆二世は、両親またはそのどちらかが被爆者であり、親が被爆した後に生を授かった子どもたちです。

 私の両親は、長崎原爆の被爆者であり、私は被爆二世です。父は、爆心地から4kmの場所で直接被爆し、その後2週間以内に被爆地域に入り、入市被爆しました。長い間、肺気腫と椎間板ヘルニヤを患って、働くことができなくなりました。69歳で呼吸不全のため亡くなりました。母は、爆心地から7kmの場所で被爆しました。晩年、アルツハイマー性認知症を患い、歩くことも、話すことも、食べることもできなくなりました。膵臓ガンのため81歳で亡くなりました。このように、私たち被爆二世は、被爆者としての親の苦しみを見てきました。

 そして、私たちは、自らも原爆放射線の遺伝的影響を否定できない状況に置かれた原爆の被害者です。・・・

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