大阪高裁不当判決のあまりの酷さに愕然
─物価偽装をただす─(第16回)

フリーライター 白井康彦

 2023年4月14日、大阪高裁で我々側敗訴の判決を知り、愕然、呆然、落胆、激しいショックを受けました。大阪高裁での審理の状況や地裁での「原告勝訴ラッシュ」をもとに「勝訴確率90%ぐらい」と予想していたのです。

 いのちのとりで裁判での初の高裁判決でした。それ以前の地裁判決は原告側から見て9勝10敗。判決日の古い順に「×◯×××××××◯◯×◯◯◯◯◯◯×」という勝敗でした。2023年4月13日の大津地裁判決は敗訴でしたが、2022年10月19日の横浜地裁判決から2023年4月11日の奈良地裁判決までは6連勝していたのです。原告勝訴判決を書く定跡手順のようなものができあがり、「裁判官が不当判決を書きにくい状況になった」と思い込んでいました。大甘でした。やはり、行政側に肩入れして無理やり行政側に軍配を上げるタイプの裁判官が裁判所にしっかり根づいています。今は「態勢立て直しの作戦をどう進めていくか」と、あれこれ思案中です。

 この原稿は5月9日に書いています。その時点で判決日が分かっているのは、5月26日の千葉地裁、5月30日の静岡地裁、10月2日の広島地裁の3地裁判決です。・・・

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