14年目の訪問 森永ひ素ミルク中毒追跡調査の記録
大学生に身につけてほしい消費生活相談員資格

消費生活相談員資格試験合格者(国家資格) 行政書士 大矢安昌

1 15年ぶりの受験

 15年前に、消費生活専門相談員(独立行政法人国民生活センター)、消費生活アドバイザー(一般財団法人日本産業協会)の試験に合格して以来、三度目の更新時期になったので、自分の知識とスキルを確認する意味で、国家資格化した消費生活相談員の両方の試験を2022年の秋に受験した。幸い、択一・論文・面接と、再び双方の試験に合格した。面接といっても国セン主催の試験は口述試験である。私の場合は事例問題が出され、問題解決に向けて相談者からさらに聞き取るべき点、特商法や民法上の法適用能力を問われた。私は以前、名古屋地裁と神戸地裁の執行官採用選考試験(国家試験)の筆記試験(択一式・論文式)にも合格しているが、特定商取引法、割賦販売法、消費者契約法その他の消費者法分野の専門的で実務的な法分野の国家資格試験としては相談員の試験が細かな理解を問うている。その意味で消費者法の専門家試験といえる。

2 まず大学生に取得してほしい資格(公務員、企業、教員等、どの就職先でも役に立つ資格)

 受験会場(東京)での印象は、若い方がほとんど見当たらないとい・・・

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