統一教会が政治に及ぼす影響と問題

参議院議員(社民党) 福島みずほ

 大学生の時は、統一教会にだけは近寄るなといろんな人に注意を受けていた。原理研と言っていたが、マインドコントロールするカルト宗教だから絶対に近寄るなと言われていたのである。そんな統一教会が、国会の中のど真ん中に大きな影響力を持っていたとは本当に信じられない。日本の政治は本当に一体何なのか。

 統一教会の問題は大きく二つある。政治が、統一教会を応援し、被害を拡大させてきたという問題と、政治が、統一教会によって歪められてきたという問題である。

 霊感商法で多額の被害を与えてきた統一教会の広告塔に多くの自民党の国会議員がなってきた。消費者被害の中で、広告塔の果たす役割は極めて大きい。様々な消費者被害で、広告塔となった芸能人や有名人などに対して、損害賠償請求の裁判が起きたりするのも同じような理由からである。元総理や閣僚、国会議員などが名前を連ねたり、推薦状をもらったり、集会に参加をしたり、メッセージを送ったり、挨拶をすれば、信者の人たちやこれから入ろうか迷っている人たちも、これだけの人たちが応援をしているのだから大丈夫だと安心をするのである。被害の拡大に寄与している。

 そこ・・・

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