大阪いちょうの会事務局次長 司法書士 新川眞一
はじめに
コロナ禍でオンラインによる公営ギャンブルの売上げの伸びが著しい。逆に言えば昨今のギャンブル被害の大半が、オンライン(=パソコンやスマホ)の中で急速に拡がっているということである。
1 コロナ禍で延びる公営ギャンブルの売上げ
オンライン、来場にかかわらず、2021年度の公営ギャンブルの売上げは、14兆円産業で最大のギャンブル産業であるパチンコについで5兆円産業の競馬(前年度比102%)、2兆円産業のボートレース(前年度比114%)、競輪(前年度比128%)いずれも売上げを伸ばしている(表1)
そして、売上げの伸びは、コロナ禍が全国的に蔓延し、第1次緊急事態宣言が発令された2020年以降、うなぎ登りの様相を呈している(表2)
一方で、競馬、オートレースとも同時期において、売上げとは真逆に来場者の減少が著しい(表3・4)。これはとりもなおさず、来場しないオンラインによるギャンブル人口が増加しているという現れであり、
あ 2018年から、公営ギャンブルの売上げ全体が伸びていること
い 公営ギャンブルの集客及び売上げが、今やオンラインに収斂されていること・・・
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