「アフィリエイト広告に関する日弁連2022年6月16日意見書」について

弁護士(旭川) 金 昌宏

1 アフィリエイト広告(成果報酬型広告)とは、ウェブサイトの運営者が広告主である通信販売事業者又はその代理店等からの依頼により、広告主の商品・サービスを自己のウェブサイトやインターネット上の記事で宣伝・紹介し、広告主のウェブサイトへ誘導することで、送客数や契約数に応じた成果報酬を得るインターネット広告の手法です。アフィリエイト広告を掲載するウェブサイトの運営者をアフィリエイターと呼称しています。近年はアフィリエイターが成果報酬を求めるあまり、アフィリエイト広告が虚偽又は誇大な表示を含むものとなったり、広告と明示せず実際に商品を使ったかのように見せたり(いわゆる「ステルスマーケティング」(消費者に宣伝と気付かれないようにする宣伝行為)の一手法)、調査会社調べでの恣意的な調査を行った上で「No.1」と表記したりする(いわゆる「No.1調査」の手法)等の問題点が指摘されています。

 そのため、消費者庁は2021年6月10日から有識者検討会(6回)を開催し、2022年2月15日に「アフィリエイト広告等に関する検討会報告書」(以下「検討会報告書」といいます)を公表し、論点整理・・・・

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