コロナ禍における「こども食堂」のとりくみ

さわだ食堂準備委員会代表 沢田美紀

1 新型コロナウィルス感染症が流行する以前

 さわだ食堂(こども食堂)は、偶数月の第3土曜日に静岡市内で開催しています。

 一人でご飯を食べるこどもに栄養満点の食事と団欒を提供したいとの思いから、平成28年9月に第1回を開催し、現在に至ります。構成メンバーは、静岡県青年司法書士協議会、生活保護支援ネットワーク静岡、労働組合などに所属するメンバーに加え、行政職員有志、大学サークル等です。

 食堂に来るこども達のほとんどが小学生で、多い時で約20名です。食堂は「遊び・勉強タイム」「食事タイム」「お誕生会」の3部構成になっています。11時からの「遊び・勉強タイム」は大学サークルが主体となり、季節のイベントを取り入れた遊びや折り紙、シャボン玉、お絵かき、かるた、射的、サッカー、宿題などをして「食事タイム」まで過ごします。12時からの「食事タイム」は、春はちらし寿司、夏は流しそうめん、秋は芋煮、クリスマス時期にはシンガポールチキンライスなど、季節やイベントを取り入れたメニューを心がけ、みんなで同じテーブルを囲み、楽しく話をしながら食事をしています。「お誕生会」は、食堂開催月・・・

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