負の開発、IR・カジノへの莫大な市税つぎ込みが許されるか

おおさか市民ネットワーク 藤永のぶよ

 大阪湾北港に位置する夢洲は、2025年万博とIR・カジノ開発に間に合わせようと、いま必死になって土地造成をしている廃棄物最終処分場・ごみ埋め立て地です。従って、登記上はまだ「海」です。

 総計画面積390haを四つに区分けし、1区を大阪市焼却灰等最終処分場に、2区3区は産業廃棄物に類する浚渫土砂・建設残土等の埋立場。4区は2区3区同様の産廃処分場ですが、すでに埋立終了し、コンテナヤードとして売却、大阪産業の輸出入拠点として活用されています(地図参照)。

 中でも、埋立終了を急いでいるIR・カジノ計画予定地の3区は、いくらきれいな浚渫土砂だ、建設残土だ、といっても悪名高い産廃です。また、汚染土壌の改善を命じた「土壌汚染対策法」ができる前の1977年からの埋め立てと言いますから、汚染物や異物が埋設されていることがあってしかるべきです。

夢洲全容

 2021年12月に、大阪市長が「790億円の土壌汚染対策費用の支出」を公表したのは、「IR区域一体的管理の証する事項」でIR事業者と合意している「土壌汚染・液状化等への適切な対応を含め、IR事業用地の適正が確保できること。円・・・

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