大阪いちょうの会事務局次長 新川眞一
昨年(2021年)末に大阪府市が発表したカジノ区域整備計画案に対する公聴会、説明会、意見(パブコメ)募集を本年1月、2月に実施した。大阪いちょうの会はこれに対して、以下の意見書を提出した。
1 はじめに
そもそも賭博場を誘致してギャンブル依存症被害を生み出させて、その依存症対策を実施するというのは本末転倒で、有効な対策の根本は、ギャンブル依存症被害を作り出す賭博場施設を作らないということであり、本計画は撤回すべきである。
2 計画案には法令の規制を上回る厳格な入場制限措置がない。これまで以上の新たな具体的な依存症対策はなく、その普及啓発にとどまっているにすぎない。
3 入場回数制限も国の定めた極めて不十分な基準と同一になっている。また、本来定められるべき顧客の収入による制限もない。
4 24時間営業、IR区域内におけるカジノ誘引を目的とする不当廉売などを導入させないための措置がとられていない。
5 ID管理によるのめり込み防止が可能であるにもかかわらず、これを導入していない。
6 カジノ場近辺のATM設置に対する規制がない。
7 「特定資金貸付」(カジノ事業者による・・・
この記事は会員に限定されています。ログインしてください。
会員になるには「会員に申し込む」をクリックしてください。