自動車保険のテレビCM・Web広告の問題点
─生損保研究会ぐるーぷ31の調査研究発表から─

NPO法人消費者情報ネット 生損保研究会ぐるーぷ31 消費生活相談員 竹谷孝枝

 自動車保険は日常生活にとても身近な保険商品である。自賠責保険の補償内容や費用は政府で決められているため、損害保険会社による価格差はない。しかし任意自動車保険は、加入は個人の自由で、補償内容も様々あり、各個人の必要性に応じて自由に組み合わせて選ぶことができる。現在、代理店型・ダイレクト型と呼ばれる販売形態で、対人・対物賠償責任保険、運転者や同乗者のケガに対する補償や車の補償以外に、事故や故障等によりレッカー牽引・搬送された場合などの費用を補填するロードサービスや、事故やトラブルに関する幅広い補償やサービスの充実性をアピールしている。従来のパンフレットのほか、テレビCM、Webサイトからも簡単に比較できるなど利点も増えている。最近ではアプリと連動させたサービスの提供等もある。今回、ロードサービスの補償を中心にテレビCMやWeb広告が、消費者への思い込みを誘わなかったのか、問題点を探ってみた。

 苦情1、事故の連絡をしたが、担当者からなかなか連絡が来なかった。

 苦情2、ロードサービスはすべて無料だと思っていたのに、クレー・・・

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