暮らしのレスキュー・サービストラブルについての取組み

クレジット被害対策・地方消費者行政充実会議(クレちほ)事務局長 弁護士(千葉) 拝師徳彦

 クレちほでは、近時問題になっている「暮らしのレスキュー・サービストラブル」について、全国クレ・サラ生活再建問題対策協議会(クレサラ対協)との共同主催で行った連続学習会の第10回「コロナ禍で増えている悪質商法被害」(2021年6月26日にオンライン開催)、さらに、大阪で開催された第40回全国クレサラ・生活再建問題被害者交流集会の第3分科会(同年10月31日にハイブリッド方式で開催)において、主要テーマの一つとして取り上げました。

 本稿では、暮らしのレスキュー・サービストラブルの概要・法的対応について説明するとともに、これらの学習会・分科会で報告されている各地の弁護団の動きについて触れたいと思います。

1 暮らしのレスキュー・サービストラブルとは

 暮らしのレスキュー・サービスは、トイレの詰まり、蛇口からの水漏れ、鍵の紛失等、日常生活において急を要する問題に対応するサービス提供のことです。問題になっている事例をみると、広告上は、例えば「トイレの詰まり解決780円〜」などと廉価な価格を表示しておきながら、いざ自宅・・・

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