当事者が切り拓く生活保護の力

生活保護問題対策全国会議代表幹事 弁護士(京都) 尾藤廣喜

生活保護問題議員研修会の内容

 生活保護問題対策全国会議と全国公的扶助研究会では、毎年、地方自治体の議会議員の皆さんを対象に、生活保護の現状と問題点、そして、改革の展望をともに語り合い、学び合うための研修会を開いてきました。第12回の生活保護問題議員研修会は、2021年8月9日、10日、18日、20日の4日間にわたって開かれました。

 今回は、コロナ禍が長期化する中、2020年に中止になった研修会を受けて、議員の方々からの期待の声に応えて、完全オンライン(zoom)で開催しました。そして、テーマは、「地方から生活保護行政を変えていく! コロナ禍で問われる『公』の役割」としました。

 初日の8月9日(月・祝)は、開会挨拶・基調報告「コロナ禍で高まる生活保護の役割」を吉永純花園大学教授・全国公的扶助研究会会長が行い、記念講演は、「生活困窮相談の最前線から見た生活保護、セーフティネット」の演題で勝部麗子豊中市社会福祉協議会福祉推進室長が話されました。また、講座Aとして「生活保護基礎講座+なんでもQ&A」を、谷口伊三美社会福祉士・元大阪市ケ・・・

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