コロナ災害を乗り越え、いのちとくらしを守る電話相談会の仕組み

弁護士(大阪) 普門大輔

 私たちは、2020年4月よりコロナウイルスの感染拡大によって影響を受けた方々から相談を受ける取組みを続けている。直近では10月23日に10回目を実施、年内には12月18日に11回目の取組みを予定している。

 全国の弁護士、司法書士、社会福祉士、労働組合等関係者が参加し、毎回40会場、延べ300人以上の相談者が参加しており、相談の声を聞いてきた。この間の相談の内容や傾向については、生活保護問題全国対策会議のホームページ(http://seikatuhogotaisaku.blog.fc2.com/)にて情報公開されているので、そちらを参照願いたい。

 本稿では、この相談会を支えるフリーダイヤル電話相談会の概要や仕組み、新たな「つながるWEB電話」という試行的な取組みについて紹介したい。

1 NTTコミュニケーションズ・フリーダイヤルを利用した取組み

 私たちが利用しているのはNTTコミュニケーションズが提供するフリーダイヤルである。相談者は通話料の負担を気にせず相談できる。実行委員会が負担する通話料は、おおよそ1回あたり50万円程度である。寄付等の支えなしには継続できない取組み・・・

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