NPO法人消費者情報ネット 消費生活相談員 饗場鮎香
私は、消費生活相談員の仕事を始めて4年になります。
現在、勤務するセンターでは1日平均10件ほどの相談があります。
消費生活センターには、本当に多種多様な相談が入ります。国民生活センターで注意喚起されているような消費者トラブルはもちろん、近隣・家族問題、生活困窮、生活知識、精神的な不安からくる相談など、ひろい知識と対応力が必要と感じています。相談員になって、日々新しい問題を知り知識を深めていく必要があることはもちろんですが、私たちが向き合っているのは相談内容ではなく相談者であることを忘れないよう心がけています。
去年から発生した新型コロナウィルスの影響で、生活の制約を余儀なくされた大阪では、消費者トラブルの相談とともに相談者の心境にも変化を感じました。消費生活と関係のない相談も増え、日々相談員としてこの状況をどう対応すべきなのか自問しながら仕事をしています。高齢者は行動を抑制され、地域の集まりも家族の帰省もなくなりました。相談者の中には誰かと会いたい、話したいという潜在的な気持ちが見えます。家庭の話や、相談として成立しないような愚痴にあたる・・・
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