- 著者:鈴木尉久
- 発行:民事法研究会
- 価格:2,800円(税別)
本書は、旅行に関する消費者取引をめぐる法律問題についての実践的手引書である。著者は、鈴木尉久弁護士である。旅行取引に関しては、兵庫県弁護士会消費者保護委員会編『旅行のトラブル相談Q&A』があるが、鈴木弁護士は、同委員会における研究において中心的役割を果たしてきた人である。
本書は、全体で239頁。旅行契約の基本的な事柄から説明を始め、旅行業法・旅行約款を解説したうえで、募集型企画旅行契約、受注型企画旅行契約、手配旅行契約をそれぞれ詳論する。さらに、インターネット旅行取引について解説し、加えて、旅行取引とも関連する留学あっせん取引についての解説を行う。
旅行取引に関する法律問題に対応するためには、民法や消費者契約法の知識だけでなく、旅行業法や標準旅行業約款の知識も必要となる。また、近年、オンライン取引が活発であり、登録旅行業者との取引に加えて、海外OTAと呼ばれる国外に活動拠点を置く旅行取引業者との取引も増えており、これについての知識も必要となっている。本書は、これらについて丁寧に解説している。弁護士・司法書士、消費生活相談員・・・
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