東京地裁令和3年2月5日付和解(vsカネツFX証券・カネツ商事)

弁護士(埼玉) 若狹美道

1 事案の概要

 パートタイマーである60歳の主婦が、FX取引・CFD取引(株価証拠金取引)・CX取引(商品先物取引)と、次々に勧誘を受け、総額1584万6413円の損害を被った事案。三つの取引につき損害賠償請求訴訟を提起し、実損の94.6%である金1500万円にて和解した。

2 各取引の概要

 実損 合計1584万6413円

(1)FX取引

 損害:185万3870円、うち手数料税込84万2400円(手数料化率45.44%)、特定売買比率:61.90%(両建は新規13件中9件)、取引期間:平成27年12月28日〜平成28年3月24日(約3か月)

(2)CFD取引

 損害:227万9543円、うち手数料税込162万6480円(手数料化率71.35%)、特定売買比率:95.50%(両建は新規63件中41件)、取引期間:平成28年1月18日〜平成28年7月18日(約6か月)

(3)CX取引

 損害:1171万3000円、うち手数料税込1414万8000円(手数料化率111.84%)、特定売買比率:126.96%(両建は新規201件のうち155件)、取引期間:平成28年2月16日〜平成28年7月・・・

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