「後払い現金化」とたたかう法理論
—金銭消費貸借性と標榜する取引の仮装性—

弁護士(新潟) 大沢理尋

「後払い現金化」とは―多様な取引形態

 「後払い現金化」とは、消費者が業者から一定の金銭または金券の交付を受ける条件として「商品」を後払いで購入する、または、金券を送付する等の取引である。「後払い現金化」について、筆者は、次の1〜4の取引について、代理人として対応した。いずれも支払期限は給料日とされ、同様の取引を再度勧誘されるという共通点があり、複数回取引したものもあった。なお、本稿の提出に当たり、依頼者に本稿の趣旨を説明し、事例の発表の了承を得ている。

1 「後日発送型フリマサイト」

 依頼者は、ギフトカード3万円分を、「販売金額」2万5000円、「成立手数料」5000円、依頼者に対する送金額2万円で、「フリマアプリ運営」を称する業者を介して販売する契約を締結し、2万円の送金を受けるとともに、28日後を期限としてギフトカード3万円分を送付する。

2 「購入代行サービス」

 業者が依頼者に代わり2万円の電子ギフトカードを購入・提供し、依頼者は手数料6100円を加算した2万6100円を21日後に支払う。

3 「商品買取サービス」

 依頼者は、業者の指定する商品を2万円で売却し、1週間以・・・

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