消費者基本計画及び工程表の改定に向けての意見

内閣府消費者委員会事務局 片山貴順

1 経緯

 消費者基本計画(以下「計画」といいます)に係る令和2年度の検証・評価・監視は、コロナ禍等緊急事態下の消費者問題をテーマとして、緊急事態下の不安に乗じた悪質な便乗商法への対応等について、例年以上の回数にわたりヒアリングを行いました。

 消費者委員会では、まず、計画の具体的な施策を定める工程表の改定に向けた意見1を、令和2年12月に取りまとめ、この内容を工程表の改定素案に反映することを求めました。

 ①消費者委員会の12月の意見を踏まえ、また、②消費者を取り巻く環境の大きな変化(現行計画が閣議決定されてからの1年で、コロナ禍における新たな生活様式の実践に伴い、消費生活のデジタル化が加速)に対応するため、工程表に加えて計画の見直しが行われました。

2 意見の概要

 消費者委員会では、消費者庁が3月末に取りまとめ、パブリックコメントに付した計画及び工程表の改定素案に対して、4月16日、意見2を述べました。

・デジタル化については、①いわゆるダークパターンへの対応を始めとするデジタル化に対応した消費者の保護、②社会のデジタル化に対応した消費者教育の推進、③消費生活相談体・・・

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