第6次消費者委員会からのご報告
─「消費者基本計画及び工程表の改定素案(令和3年3月)に対する意見」を発出しました─

消費者委員会委員 弁護士(大阪) 片山登志子

1 消費者委員会では、消費者基本計画(以下「計画」といいます)及び具体的な施策を定める工程表の実施状況や、計画等に盛り込むべき新たな課題等に関する検討を、消費者委員会の調査審議の重要な柱の一つとして位置づけ、常時、消費者庁をはじめ関係各省庁等よりヒアリング等を実施しています。特に昨年3月31日に閣議決定された第4期計画に関しては、新型コロナウィルス感染拡大という緊急事態下において新たな消費者問題が生じている実態をもふまえ、すでに令和2年12月18日に、「消費者基本計画等の実施状況に関する検証・評価及び消費者基本計画工程表の改定に向けての意見」(https://www.cao.go.jp/consumer/content/20201218_iken.pdf 以下「12月意見」といいます)を発出していました。そのポイントは以下のとおりです。

① コロナ禍等緊急事態下における消費者問題及び消費者行政のデジタル化への対応

 コロナ禍の新しい生活様式を踏まえて、ⅰコロナ禍に便乗した悪質商法等への対応、ⅱフィッシング対策、ⅲ消費者相談体制の充実及び地域の見守りネッ・・・

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