「芦屋市・飼い主のいない猫の取扱」(管理組合配布用のチラシ原稿)

兵庫県芦屋市 植田嘉巳

 兵庫県芦屋市では、野良猫の避妊・去勢手術は10年余前から市が全額負担することになっています。

 野良猫餌やりは迷惑であるとのクレームが絶えることがありません。

 本記事は、餌やりが野良猫をなくす最先端の活動であり、公益活動であることを知ってもらうためのものです。

1 夥しい数の猫が捨てられ、繁殖していたこの街

 それに心を痛め、世話をしながら、繁殖させないことによって野良猫をなくしていった先人の知恵と苦労の上に今日があるのです。

 阪神淡路大震災(1995年)で飼い主を失った犬たちや飼い主のいない猫たちを多数自宅で最期までみながらそれ以上の数、捨てられ外で暮らす野良猫の世話と、自費での避妊去勢手術をしながら野良猫をなくしていかれた浜風町の川口様ご夫妻の実績によって、2009年度より芦屋市の税金で野良猫の避妊去勢手術が、市民に無料で行われるようになっています。野良猫をなくす過程で、生きている猫を適性に世話をすることがこの公金支出の目的です。税金を使い、繁殖しないようにして一代限りの命に給餌、給水、など必要なケアを住民が任意で行い、官民一体で野良猫の命を守り野良猫をなくす。これが動愛法・・・

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