新型ヤミ金(後払い・ツケ払い現金化サービス等)110番の開催の報告

大阪クレサラ・貧困被害をなくす会(通称:大阪いちょうの会) 司法書士 山下正悟

はじめに

 ここ1、2年、新たなヤミ金として問題視されてきた給与ファクタリングに関しては、そのスキームにつき金融庁から貸金業に該当するとの考えが示され、最近は給与ファクタリング業者が次々と摘発されてきており、ほぼこのスキームを利用した業者は壊滅状態となってきた。

 しかしながら、給与ファクタリングの問題性がインターネットなどでも広まりつつあった2020年の夏頃から、それらに代わる新たなスキームとして、後払い現金化サービス、ツケ払い現金化サービス(以下、「後払い等現金化サービス」という)といったサイトが出回るようになってきた。

 このサービスのスキームは実に様々なパターンが存在し、どれもが一見すると何ら違法性がないようにも見受けられ、業者側もその点を強調しているところが多い。しかし、実態はこれまでのヤミ金や給与ファクタリングと何ら変わるものではなく、多くの問題を含んでいるのが現状であるため、この度、大阪いちょうの会で110番を開催することとした。

後払い等現金化サービスとは

 前述のとおり、このサービスのスキームは多岐に亘ってい・・・

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